歯科医院のメンテは、仕事よりコスパ・タイパが良い
1. 口腔ケアは仕事より重要です
最近ではよくコスパが良い、タイパが悪い、などという表現が増えています。日々の仕事に追われる中で、歯科医院に通う時間を確保するのは難しい、と感じる方が多くおられます。つまり「歯科医院の定期的に通うのはコスパ・タイパが悪い」というものです。
しかし、実は定期的な歯科医院の受診が、長期的には大きなコスト削減につながることをご存知でしょうか?
ここでは、「歯科医院に行くことは、仕事に行くことよりコスパがいい」という視点から、その理由を詳しく解説していきます。
2. 毎日の口腔ケアと歯科医院でのメンテナンスの役割
まず、口腔ケアの重要性についてです。1日に3回歯磨きをすることも大切ですが、それだけではどうしても掃除しきれない場所があります。下の前歯の裏側、奥歯の後ろ側などです。
歯科医院での定期的なクリーニングは、自宅での歯磨きでは取り除けない歯垢やバイオフィルムを除去し、歯周病や虫歯の予防に役立ちます。また、歯科医師・歯科衛生士による定期的なチェックにより、口腔内の異常を早期に発見し、早期に治療を行うことができます。これにより、治療費が安くすみ、長期的な治療を避けることができます。
3. 歯の資産価値を考えたことはありますか?
健康な天然の歯1本あたり、もし値段をつけるとしたら、いくらの価値があると思いますか?
過去に行われたアンケート、裁判の結果などから「歯には1本あたり100万円相当の価値がある」とされています。永久歯は(先天的な欠損などを除外すると)、親知らずを含めると32本、親知らずが無い人でも28本あります。「私の口の中には3000万円相当の資産がある」ことになります。歯周病や虫歯で歯を失うことは、この大きな資産を失うことに等しいのです。100万円のネックレス=歯を1本守ること、500万円の高級腕時計=奥歯5本、と考えるといかがでしょうか?とても貴重な資産に思えてきませんか?
4. お口の健康という資産
NISAやiDecoなど、目に見える資産運用に関心が高まっていますが、目に見えにくい「健康」への投資も重要です。歯科医院での定期的なメンテナンスはこの「大切な資産を守るための投資」と考えるべきでしょう。例えば、歯科医院でのクリーニング費用が数千円だとしても、それが歯周病や虫歯を防ぎ、歯を失うリスクを減らすことができれば、長期的に見れば大きなコスト削減につながります。メンテナンスは1回あたり一時間程度で、年に数回です。つまり、「コスパ・タイパはとても良い」のです。
逆に、口腔ケアをサボり、重度の歯周病や虫歯治療に数十万円かかる場合と比べれば、失う資産価値も考えると、その差は歴然です。
5. 口腔内の健康が仕事のパフォーマンスに与える影響
さらに、口腔内の健康状態は仕事のパフォーマンスにも直接影響を与えます。歯や歯茎の痛みがあると、集中力が低下し、生産性が下がります。また、口臭や歯の見た目が悪いと、対人関係にも悪影響を及ぼします。特にビジネスシーンでは、清潔で健康的な口元は信頼感や印象を大きく左右します。つまり、仕事にも影響するというわけです。
6. 「仕事が忙しいので歯科医院に行けない」からの思考転換
「仕事で忙しいので歯科医院に行けませんでした」という理由をよく目にします。歯科医院の受診予約は仕事のような予定には入らない、という方が多いです。今抱えている仕事と小一時間で約3000万円のお口という資産を管理すること、さてどちらのコスパ・タイパが良いでしょうか?もう一度考えてみましょう。
ぜひ、メンテナンス予約をスケジュール帳に書き込んでください。