2024.10.08

歯のザラザラが気になる?どうしたらいい?

皆さんは、舌で何気なく歯を触った時に、ザラザラとしていたことはありませんか?

歯がザラザラするのはどうしてなのでしょうか。 今回は、歯がザラザラする原因と、その各々の対処について説明します。

歯がザラザラする原因

歯のザラザラが気になる?どうしたらいい?

歯石やプラーク

歯石もプラークもどちらも歯の表面についた付着物です。

プラークは、歯の表面についた白色のカスのようなもので、細菌の塊です。 一見したところはそんなものついてなさそうでも、爪の先で擦ってみると取れてくることが多いです。

歯石は、そのプラークが唾液の成分と結びついて石のように硬くなったものです。 歯石はとても硬いうえ、その表面には顕微鏡レベルのとても小さな穴が無数についているので、ザラザラします。

プラークは、やわらかいので、ザラザラしなさそうですが、歯石に変わりつつある古いプラークは硬さが生まれ始めるのでザラザラし始めます。

歯の欠け

歯の表面は、エナメル質で覆われています。 エナメル質は骨よりも硬いというほどの硬さなのですが、意外ともろく、転んだり、何かが当たったりすると欠けることがあります。

エナメル質の表面が薄くかけても、歯に痛みを感じることはありませんが、舌で触るとザラザラするようになります。

詰め物や被せ物の欠け

詰め物や被せ物の欠け

虫歯などで詰めたり被せたりしたものが欠けたり割れたりすると、その部分がザラザラします。

例えば、インレーという金属製の詰め物は強度が高く、割れにくいのですが、薄い部分が欠けて取れてしまうことがあります。 欠けた部分は尖っているのでザラザラします。

また、近年普及が進んでいるCAD/CAM冠という歯の色に似たプラスチック製の被せ物も、噛み合わせの力によって割れてしまうことがあります。 そのときも割れた面がザラザラした感じになってしまいます。

古くなったコンポジットレジン

コンポジットレジンは、歯の色に似た白いプラスチック製の歯科材料です。 コンポジット(複合)という名前は、ベースレジンとフィラーという2種類の化合物を主成分としているからです。

コンポジットレジンはいくつかあるのですが、その一つ、光で固まる光重合型というタイプは、治療が1日で終わる便利さから、小さな虫歯治療でよく使われています。

コンポジットレジンは時間が経つと、表面からフィラーという粉末成分が少しずつ剥がれていきます。 このため、表面に小さな凸凹ができたり、プラークがついたりして、ザラザラします。

虫歯

虫歯のイメージは、「歯の痛み」だと思いますが、虫歯が小さいうちは痛みを感じることはありません。

しかし、小さいとはいえ虫歯ですから、虫歯になった部分は凸凹としています。 そこに舌が当たると、尖っていれば痛みを感じますが、尖っていなければザラザラとした感じになります。

歯がザラザラする時の対処は?

ではここからは、これまでお伝えしてきたことが原因で、歯がザラザラしている時の対処法について、各々お伝えしていきましょう。

歯石やプラークが原因の場合の対処法

プラークを取り除くことをプラークコントロールと言います。 プラークコントロールの基本は毎日の歯磨きですが、どうしても取り残してしまう部分はあるものです。

また、歯石はどんなに頑張っても歯磨きでは取れません。 歯石を取り除くには、スケーラーという専用の器械が必要です。

歯石やプラークが歯がザラザラする原因なら、歯科医院で除去してもらいましょう。 歯科医院なら、どちらもきれいに取り除けるうえに、歯の表面がツルツルになるので、とてもスッキリします。

歯の欠けが原因の場合の対処法

エナメル質が欠けたところは、薄く欠けただけなら、その部分を磨いてザラザラ感を治します。

内部の象牙質が見えるほどに欠けたなら、詰め物や被せ物をして修復します。

詰め物や被せ物の欠けが原因の場合の対処法

歯の付けていた詰め物や被せ物が欠けた場合は、欠けた詰め物や被せ物を取り除き、新しいものに作り直すことが多いです。

欠けた部分が詰め物や被せ物のごく一部にとどまっている場合は、歯の欠けが原因の場合と同様、その部分だけを磨いて様子を見ることもあります。

古くなったコンポジットレジンが原因の場合の対処法

古くなったコンポジットレジンは、磨くとザラザラ感が解消できることがあります。

しかし、中の方までザラザラしている場合、磨きすぎると凹んでしまい、歯の形に合わなくなります。 この場合は、古いコンポジットレジンを取り除いて、新しく詰め直します。

虫歯が原因の場合の対処法

虫歯が原因で歯がザラザラするなら、虫歯治療で治します。

歯がザラザラするくらいの虫歯なら、小さい虫歯なので、その部分だけ削ってコンポジットレジンで詰めて治すことが多くなります。

ただ、以前に虫歯治療をしたことがある歯で、その歯が再度虫歯になり(これを二次カリエスといいます)、歯がザラザラする場合は、コンポジットレジンでは対応できないかもしれません。

そのような時は、詰め物や被せ物を外して再治療となることがあります。

まとめ

今回は、歯がザラザラする原因とその時の対処法を説明しました。歯がザラザラする原因は、歯石やプラーク、歯の欠け、詰め物や被せ物の欠け、コンポジットレジンの老朽化、虫歯などです。

これらはいずれも歯科医院では対応できるものなので、歯がザラザラして気になる方は、歯科医院で一度相談してはいかがでしょうか。

歯がザラザラするのが気になる、歯に不快感を感じるなどのお悩みがある方は、成増さくら歯科にぜひお越しください。

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